北見ネイチャーグリッド

ネイチャーグリッド

ネイチャーグリッドとは,

  1. 地域で得られる再生可能エネルギーと新エネルギーで構成される独立タイプのマイクログリッド。
  2. ネイチャーグリッドでは,電力および熱供給のほかに,利用者へエネルギーおよび環境の情報を配信します。

本研究室では,積雪寒冷地の都市や農村・漁村型のネイチャーグリッドの開発を進めています。(東京海洋大学客員教授 毛利氏のご提案を参考にしています。また,経済産業省情報経済課の前田氏は,同じ語句で異なる定義をされています。)

上の図は,北見市のエネルギー収支を見積もったものです。ただし多くの前提条件を含んでいますので,図中の数字は誤差を含みます。北見市の化石燃料消費量はおよそ1.08×1010 MJ であるのに対して,再生可能エネルギーと新エネルギーの量は,現在すでに利用されているものを含めて5.56×1012 MJ となります。したがって,市内の全エネルギーを持続可能なエネルギーで供給できるかも知れません。この場合には,エネルギー機器の効率(運転コストに反映する)や設備コスト,設備の維持コストを考慮すると,エネルギー単価はこれまでと比べて決して安くはないでしょう。しかしながら,温室効果ガス排出量の削減が義務付けられると,ネイチャーグリッドで供給するエネルギーの環境価値は,非常に高く評価されることとなります。この結果,環境価値を考慮したエネルギー単価は,化石燃料に比べてネイチャーグリッドによるもののほうが安価になる可能性があります。当研究室では,ネイチャーグリッドの最適運用計画と評価を行っています。

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